ABOUT US
設立背景
デジタルゲームの一部の利用者における強い囚われの発露と、それに伴う社会的・経済的・身体的な問題が国家や世代を越えて世界的な議論の高まりを見せています。
翻って、デジタルゲームの効果や影響に関する研究を俯瞰すると、様々な機器の変遷や、ゲーム自体の複雑化・多様化・市場拡大も相まって、議論の下地となるエビデンスはまだ十分とは言えません。
当会は、そのような社会背景を受けて、デジタルゲームとゲーム症<障害>について多面的かつ自由な議論の素地となる繋がりを作り出すことを企図して発足されました。
ヴィジョン
世界保健機構(WHO)が、ゲーム症<障害>を正式にICD-11(国際疾病分類 第11版)に加えました。この疾病分類は2022年1月に発効となります。
当会の活動と、その議論から生まれるゲーム症<障害>の発生・進行・再発を予防する知見が広く共有され、インタラクティブな表現の文化であるデジタルゲームが多くの世代に健康的に楽しまれる世の中になることを当会のヴィジョンとします。
ミッション
当会は、業種・職種を制限せず、活動への参加を希望される全ての人に、参加いただくことが可能です。
活動を継続していく中で、並行して積み上げられる様々なエビデンスを基に、デジタルゲームとゲーム症<障害>について多面的かつ自由な議論を行ない、その議論から生まれる知見を発信することで、疾病の予防知識を一般に広く普及させることをミッションとします。
ACTION
研究会開催
デジタルゲームや、ゲーム障害に関してテーマを設け、研究会の開催ごとにそのテーマとフィールドに精通した講師を医療・大学・企業・行政・民間などから招き、講師による講演とディスカッションを行ないます。
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予防プログラム構築
ワークショップで得られた議論や、会員の知見を基に、ゲーム症<障害>に関する予防プログラムの構築を行ないます。
一般家庭や教育の現場での予防プログラム以外にも、デジタルゲームにおける実装ベースでの依存性低減対策などを検討し、行政やプラットフォーム・業界団体へフィードバックする提言素案を策定していきます。
啓発活動(講演など)
当会の理事が、個々の知見に基づいたネット・ゲーム依存に関する予防啓発講演を行ないます。
会の活動で構築された予防プログラムを用いて、地域の学生や保護者に向けた啓発活動も行なう予定です。
自治体や教育機関での講演依頼も受け付けております。詳細はお問い合わせください。
MEMBERS
芳山 隆一
Ryuichi Yoshiyama
ゲーミングの未来を考える会
代表理事
国内ゲーム開発会社で、9年間オンラインゲームの開発・運営に携わった経験を基に、より健康的なゲームプレイ・ゲーム障害の予防啓発活動に取り組んでいる。
齋藤 広美
Hiromi Saito
精神保健福祉士
公認心理師
都内の精神科クリニックにて依存症治療に15年以上従事したのち、現在は児童心理司として子どもや保護者の支援に取り組んでいる。
照山 絢子
Junko Teruyama
筑波大学 図書館情報メディア系
准教授
医療人類学の視点から発達障害の研究に携わり、現在はギャンブル・ゲームなどの依存問題に関心を寄せてフィールドワークを行なっている。
吉田 辰巳
Tatsumi Yoshida
株式会社バンダイナムコスタジオ
ディレクター
国内ゲーム会社数社でのオンラインゲーム開発経験を経て、2017年より株式会社バンダイナムコスタジオ所属。
日々開発に勤しむ傍ら、ゲーム開発者がゲーム障害とどう向き合うべきか模索中。
中村 有里
Yuri Nakamura
東京大学大学院医学系研究科
公共健康医学専攻修士2年
インターネット依存の若者のためのキャンプに参加したことを機に、依存や病気、障害などの概念について考え始める。現在はひきこもりをテーマとして研究を進めている。